パール顔料は分散性が良く物性が安定しているのが特長です。
真珠やアワビ貝などが放つやわらかな美しい輝きの真珠光沢は光の多重層反射によって起こるものです。これを人工的に発現させるための顔料がパール顔料です。一般的に顔料は大きさが1µm以下の不定形粒子で、その光の吸収、及び散乱により、それぞれ固有の色を呈します。これに対し、パール顔料は薄板状雲母粒子の表面を二酸化チタンで被覆したもので、この粒子が層状にされることにより、光が多重層反射され、真珠と同じような光沢感を与えます。
これは、例えば透明なセロファンやポリ袋を何枚も重ねた時に柔らかな光沢を呈するのと同じことです。つまり、セロファン・空気・セロファン・空気・・・・の繰り返しにより光の多重層反射の効果を生み出しているのです。
また、薄板状雲母粒子を被覆している二酸化チタン層の厚さを変えることにより、虹彩色(干渉色)を伴った真珠光沢を表現することが出来ます。これはシャボン玉や水面に拡がった油膜がその膜厚に応じて、七色の輝きを発する現象(薄膜の干渉現象)を応用したものがパール顔料の「干渉色」に相当します。
さらに酸化鉄を用いて華やかな金色やブロンズ色の輝きを表現したものなど、パール顔料には様々な種類があります。
製品一覧
KT 100 Silvery White Series
KT 200 Interference Series
KT 300 Gold Series
KT 400 Super White Series
KT 500 Metal Luster Series
KT 6000 Multicolor Series
KT 7000 Synstar Series
KT 8000 Dreamstar Series
KT 9000 Chameleon Series
KT Metashine Silver Series